道の駅とは
長距離ドライブが増え、女性や高齢者のドライバーが増加する中で、道路交通の円滑な「ながれ」を支えるため、一般道路にも安心して自由に立ち寄れ、利用できる快適な休憩のための「たまり」空間が求められております。
また、人々の価値観の多様化により、個性的で面白い空間が望まれていて、これら休憩施設では、沿道地域の文化、歴史、名所、特産品などの情報を活用し多様で個性豊かなサービスを提供することができます。
さらに、これらの休憩施設が個性豊かなにぎわいのある空間となることにより、地域の核が形成され、活力ある地域つくりや道を介した地域連携が促進されるなどの効果も期待されます。
こうしたことを背景として、道路利用者のための「休憩機能」、道路利用者や地域の方々のための「情報発信機能」、そして「道の駅」をきっかけに町と町とが手を結び活力ある地域つくりを共に行うための「地域連携機能」、の3つに機能を併せ持つ休憩施設「道の駅」が誕生しました。
道の駅のニーズ
なぜ、「道の駅」が求められるのでしょうか?
ドライバーは旅の途中でいろいろなことを求めます。休憩の場、買い物の場、道路交通情報、観光情報そして食事。
そんなドライバーの要求を満たすことが、地域のメリットにもつながるのではないでしょうか。ドライバーと地元の触れ合いの場としての「道の駅」は個性を広げ、より魅力的になります。
「休憩」ニーズ
「道の駅」利用目的は、休憩とトイレの利用が最も多くなってきています。また、「道の駅」利用者の大半が「道の駅」を旅行の行程に組み込んでいます。
「情報発信」ニーズ
「道の駅」利用者の大半に、地域の道路情報や歴史・文化・観光などの情報発信などの公的な施設としての役割が評価されています。
「地域の連携」ニーズ
「道の駅」利用者は、食事や地域の特産品の買い物を目的としており、地域からの提供の場が求められています。
北海道の道の駅が持つ独自の背景
北海道の道の駅は、全国の道の駅と比べても個性的な背景を持つものが多いです。その理由として、以下のような点が挙げられます。
(1)広大な土地と長距離移動
北海道は日本で最も広い都道府県であり、都市間の移動距離が非常に長いため、道の駅は単なる観光地ではなく「命を守る休憩所」としての役割も担っています。
(2)地域活性化の拠点
過疎化が進む地域では、道の駅が地域の産業や観光を支える重要な拠点に。例えば、炭鉱の歴史を持つ「道の駅三笠」では、地元の歴史を伝える展示があり、単なる売店ではなく学びの場としての側面も持っています。
(3)一次産業と深く結びつく
農業・酪農・漁業が盛んな北海道では、道の駅が地元の生産者と直接つながる場として機能。新鮮な野菜や乳製品、海産物を購入できるのも特徴です。
まとめ 〜道の駅は「地域の物語」を知る場所〜
北海道の道の駅完全制覇を目指すなら、それぞれの道の駅がなぜ生まれたのか、どんな背景を持つのかを知ることで、旅の楽しみが何倍にも広がるでしょう。次回、あなたが訪れる道の駅では、ぜひ「この場所ができた理由」を探してみてください!